「人類は衰退しました」の感想・レビュー

[著:がく(副管理人)]

「人類は衰退しました」の感想・レビューです。
全体を通しての感想となります。

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概要

人類がゆるやかな衰退を迎えて数世紀。
すでに地球は新人類である"妖精さん"のものになっています。

そんな世界で繰り広げられる、主人公"わたし"と
妖精さん達の不可思議な物語です。

物語は主人公でもあるわたしちゃんの語り口で、
彼女がどう思ったかを含め、一人称的な形で綴られていきます。

妖精さんと旧人類の調停官であるわたしちゃんが
妖精さんが引き起こす様々な事件に巻き込まれる、
と言うのが基本的な物語構成です。

私は内容の前情報を一切知らず、あらすじで予想して内容とは全然違っていて、
いい意味で裏切られた感じでしたね。

どういう風に違っていたかは次項から詳しく書いていきます。

非常にシュールな展開

いい意味で、と言うのはこういう事です。
展開と描き方がシュールで、とても好みな作風でした。

最初は人類が衰退した世界という部分だけ聞いて、
少し儚げな雰囲気の世界に妖精さんが居ると思っていたのですが・・・。

確かに人類の文明と言う点では衰退しているのですが、
妖精さんの方向性が思ってたのとかなり違っていて。

確かに見た目も言動自体も可愛らしいのですが、
やることが無秩序で無責任

自分たちが楽しいと数が増えるという性質も相まって、
旧人類(主にわたしちゃん)の言動をきっかけに
謎の道具や世界を創りだしては一騒ぎ起こしていきます。

その展開、謎の道具類、生み出された場所や建物など、
それぞれがかなりシュールな雰囲気を生み出していて。

じわじわとこみ上げてくる笑いは非常に好みのものでした

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1話から食パンのマスコットから謎の赤い液体(人参的なナニカ)が吹き出したりと、シュールさ全開。

わたしちゃんの語り口がお見事

このアニメのもう一つのいいところはやはりコレですね。

物語は主人公、わたしちゃんの語りで進行するので、
この良し悪しでアニメの心地よさが変わってくるレベルです。
そしてこの出来の良さは見た人なら誰もが認めるところかと。

ナレーション的な解説も勿論あり、その部分のテンポや雰囲気もいいのですが、
わたしちゃん自身の感想なども混ざっており、
そこの表現や内容が更に面白いものになっています。

わたしちゃんの性格が外面に比べると割と黒く、
毒舌が上手いこと混じった語りは先ほど述べた妖精さん周りの
シュールさと合わせて、独特の世界観を構築しています。

また、声優の中原さんの演技力もあってか、
語られる口調の中に驚き・迷い・怒り・呆れなどの感情が
上手く混ぜられて
おり、彼女がどういう想いだったかを推察できます。

淡々とした語りだからこそ、こういう細かい部分で
しっかり"聴かせる"語りになっているのが、
見ていた時の心地よさをより良い物にしてくれたと思います。

基本は2話で一つの話

物語の構成としては、基本2話で一つの話が完結する形です。
全12話で、9・10話のみ、それぞれ一話完結になっていますね。

時間的な繋がりは基本的になく、
それぞれのエピソード毎の繋がりはほぼありません。

むしろ時間軸的な意味では話が進むに連れて、
わたしちゃんの過去の話へ遡って行く形になっていますね。

特に面白かった話としてはやはり9話。
一話完結で綺麗に話がまとまっていて。

人類の繁栄から衰退までの縮図を描いたような話で、
妖精さんが珍しく出ずっぱりなのも印象的でした。

jintai3
妖精さん達が特に印象的だった9話。珍しく出ずっぱりでしたし。

後は12話(最終話)の終わらせ方はお見事でしたね。
こういうそれぞれに話が完結している中で、
しっかりと1作品としての終わりを描いた感じで。

この話(わたしちゃんの学舎時代の話)を最後にするために、
あえて時間軸の逆から描いていったのかな、と私は思いましたし。

総評

いい意味で期待を裏切られた良作でした。
シュールな展開と語りがツボでして。

あと触れるタイミングがなかったのですが、
妖精さんの可愛らしさも良かったです。
シュールで可愛いとか、もうズルいですね。

それとEDがかなり好みのアニメでした。
曲が好きだったので、ED曲が流れながら、
エピローグ部分が語られる時なんかは特に印象に残りましたし。

そういった細かい部分も私的にストライクだったのもあり、
追いかけている時は地味に楽しみなアニメでしたね。

シュールな展開が好きな人ならまず間違いなく楽しめるかと。
何となくぼのぼのくんを連想する雰囲気のシュールさ・可愛さ
あったので、同作品が好きな人なんかには特にオススメです。

のんびりと眺めるのに持って来いのアニメだと思います。

 

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2013年1月9日 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:AIC

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コメント

  1. 闇鍋はにわ より:

    こんばんは、独特の存在感が印象的な作品でしたね。
    僕も事前情報はほとんど調べないで視聴したので、最初のエピソードには随分驚きました。特に後半の怒涛の勢いは一気に夢中にさせられた記憶があります。
    ブラックギャグあり、哲学あり、切なさありと、ほのぼのした外見の中に詰め込まれた様々なエピソードは毎週楽しく見ることができました。
    スペシャル放送的なものでまた続きが見られないかな、と思っています。

    • がく より:

      闇鍋はにはさん、来訪&コメントありがとうございます~。

      独特でしたねーw
      最初は本当に驚きましたが、後半の引き込み具合も確かに良かったです。
      様々な要素詰め込まれていたのに、無理なくまとまっていたのも素晴らしかったところです。

      一挙放送とかあれば是非見返したいですなー。
      良さを再認識出来そうですし。


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