FLCL(フリクリ)の第1話「フリクリ」の感想・レビュー(ネタバレ含む)

[著:がく(副管理人)]

そもそもこのフリクリというアニメを見ようと思ったきっかけは、確か高校生ぐらいの時にANIMAX辺りで放映があってたのを見たのが最初だったような。なんとなく曲が印象的で絵がエヴァっぽいなーと思ったら制作ガイナックスかつキャラデザインが貞本義行で。

そしてエンディングのRide on shooting starでこれいいな!と思ったのが最後まで見ようと思ったきっかけだったはず。そういう意味では中身のインパクト以上に曲から入った作品とも言えますね。

the pillowsの曲だけで構成されているのでそこから入って見たと言う人も多いんじゃないかとは思いますが。

さてさて第1話の感想を書く前に、ざっとフリクリの第1話も含めた全体の印象でも書いてみようと思います。

良かった点

まずは先程も挙げた曲。タイトルに行く前からかかる歌がありOPがなかったり、(第三話で例外はあるが)全編通じてpillowsの曲で構成されていたりと、音から入ってくるインパクトがすごく大きいです。

初見では理解しづらい、と言うかおそらく出来ない作品の流れも映像と音楽だけで十二分に楽しめる作品になっているんじゃないかと。

映像部分も非常に良く出来ていてカメラワークであったり、コミック演出であったりとかなり挑戦的なことをやっています。

第一話ということもあってその出来も非常にいい(フリクリの場合は全話映像が劣化することはありませんでしたが)。

悪かった点

良かった点で書いたように初見では理解しづらい内容が良し悪し。色々と設定を考えたり妄想したりする人には良い点なのだが、意味不明でバッサリ切る人にはオススメしづらい作品

またこちらも個人的には良い点なんですけど、キャラクターの表情などが濃ゆい演出が多いです。その濃ゆい評定故に苦手な人は極端に苦手かも知れません。

オススメしたい人

まずはやはりpillowsの曲が好きな人にはぜひオススメしたいです。中身が理解出来なくても、音楽と映像だけで楽しめるはず。非常に出来のいいPVとして見れるので、繰り返し視聴する楽しみもあります。

後は設定を色々と考えたり妄想したりしたい人にもオススメ。最後まで見た後だとこの一話にも伏線がいくつかあったりするのでそれを探すのも面白いかと。

総評

第一話からこのアニメの良さが全面に出た作品。これを見て映像なり音楽なりにどこか良さを感じられたなら最後まで見るのがオススメです。各話毎にいい曲もいい映像も揃っていますからね~。

 

さてさて、長々とちょっとフリクリの全体像を語りましたけど、ここから第1話にスポットを当てて感想などを書いてみたいと思います。

以下ネタバレも含みますので、そこら辺ご注意くださいませ。

(♪マークはpillowsの曲のタイトルです)

 

冒頭

マミ美の視点からスタート。(♪ONE LIFE) フェードインからこの曲から始まるとかもうね!テンション上がりすぎるね!

野球ゲームであったり、マミ美のナオ太への依存であったりとこの冒頭から伏線はたくさん。最後まで見てからこそ分かる楽しみがあるのは嬉しい。メディカルメカニカの工場もここで印象的に映ります。

そしてタイトル後の河原・夕焼け空・飛行機・・・。
まさに「ガイナックスだなー!」って感じ
です。

ナオ太君が「酸っぱいのは嫌いなんだけど」と缶を捨てるこの場面も第一話のラストに繋がります。

ハル子登場!

(♪RUNNERS HIGH)フェードインから原付のエンジン音と共に。バックのドラムがイカす。(デッデ デデデ! デデデデ!! デデ!!!)

登場とともにさっきナオ太が捨てた缶に滑り、ナオ太にベスパ(原付)が直撃。ここのハル子が言うセリフ回しがまたフリクリらしくて個人的に好き。「アッサリと?コッテリと?…」の部分。

生き返った後に頭を殴ったりと、ここの場面は最初は訳がわからないはず。最後まで見てハル子の目的がわかればなんとなくは理解出来るようになります。

後はここのハル子の人工呼吸する時のカメラワークが何気に凄い。

学校~ハル子再登場

頭に出来た突起物を隠して学校に行くナオ太。クラスメイトの3人は今後も出てくる。その中のガク(メガネ)のセリフがいちいち面白い。

エッチ!ナオ太エッチ!

そして学校帰りに病院へ行く途中踏切にてハル子再登場。(♪STALKER) のベースが印象的。

さらにメディカルメカニカ附属病院の看護婦がハル子。ここもBGM継続で非常にスピーディな展開です。

帰宅~コミック描写

帰宅して寝るナオ太。ふと見る兄の夢。兄のスイングは実は伏線。

ここからフリクリの超特徴的な部分であるコミック描写。後ろで流れる(♪Come Down) イントロがドカーン!コミック描写とも相まって非常にインプレッシヴッ!

コミック描写はモノクロで本当に動く漫画と言った印象、欄外などの細かいネタも面白い。またここの掛け合いは非常にテンポがよく、言葉遊びもたくさんしてあって何度見返しても面白い。

あと親父と爺ちゃんの低俗さもイイ。後はロボットアニメ好きの自分としては親父のガンダムハンマーに関するトミノ的なアレの部分のセリフが最高!

親父は「クリクリっていうこうドリイィーーム!な方面のアレですよ」とか好きなセリフが多い。とにかく笑える小ネタ多し。

ハル子との会話~親父から話を聞いて河原へ

ハル子とナオ太の会話。「先にあったのはたっくんの方だよ。」これも後にも繋がる部分。

親父からマミ美の話を聞いてマミ美の居る河原へ。(♪Bran-new lovesong) メロディックですね~…。原曲を聞いて見返すと、脳内で歌が流れてよりよく見える場面です。

ここのマミ美のセリフのパンのミミより好きなものの言い方はいい。特に「朝起きたら雨の降っていた日曜日~」は実際にその情景がいつも思い浮かぶ不思議。

溢れそうっ~戦闘シーン

ナオ太が兄の話をしようとするとマミ美が頭を抱えて溢れそうになる。同時にナオ太の突起物が出てきてそこからロボット(カンチ)と何かのロボットの腕のようなものが出現。流れる(♪Advice) がマミ美のあふれそうを演出。そして途中のドラムが♪RUNNERS HIGH

橋の骨組みの上でカンチ対腕の戦闘開始。バトル曲は(♪Sleepy Head)

このバトルシーンもなんだこのアニメと思うぐらい出来がいい。

さすがガイナックス。

カンチが腕の中心部からチューブなんかを引きぬく場面なんか特に。

やっぱりガイナックス。

ハル子登場、カンチをベースでフルスイングで殴る。

ナオ太「すごい…!」

ここの兄をスイングを思い出すのは夢の伏線の回収。ついでに後の話の伏線でもあります。

エンディング

冒頭と同じように、再度マミ美からまた炭酸飲料を渡されるナオ太。酸っぱいのは嫌いなんだけど、と言いながら今度は飲む。

そして流れる♪Ride on shooting starのエンディング。このエンディングがもう素晴らしいですね~。

途中から実写のベスパに変わったりと映像も音楽も。何度見ても素晴らしくて飛ばす気が起こらないエンディング。

次回予告

(♪LAST DINOSAUR)これも毎度おなじみ。ここのセリフはあまり本編とは関係ないが、セリフ自体が面白いです。

そして第2話の「ファイスタ」へと話は続きます。

全体通して

こうやって書き出すと一話から含有情報量が凄いですね。そしてやっぱり曲がいい!

ちなみに第一話での個人的な一押し楽曲は♪Bran-new lovesong(親父から話を聞いてマミ美に会いに行った河原で流れる曲)

出だしのONE LIFEも捨てがたいけど、こちらは原曲を聴いた後にこのシーンをみることでより印象的になるので。

歌が流れないのでセリフの邪魔にもなってないし、原曲を聞いていれば脳内で歌も再生されてよりこの場面の見え方が変わるはず。

ナオ太の親父より一言

「ナオ太君のナオは素直の直(ニッコリ)」

 

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2012年4月19日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:GAINAX

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