FLCL(フリクリ)の第2話「ファイスタ」の感想・レビュー(ネタバレ含む)
二話はフリクリの中でも有名なシーンもあり、見所沢山!
見てて楽しく、テンションの上がるいい回です!
良かった点
今回は2つのシーンだけで見る価値があると言えるぐらいの名場面があります。
一つ目はやはりHYBRID RAINBOWのシーン。もうPVこれでいいんじゃね?と思ってしまうほど。
HYBRID RAINBOW自体、BUMP OF CHICKENがカバーしてたりでpillowsの中でも有名曲ですね。それが歌付きで使われており中身の完成度も素晴らしい。
これについては後の感想でまた詳しく語ります。
もう一つは戦闘シーン。
フリクリの戦闘シーンはどれも出来がいいのですが、今回は途中の演出も含めてテンション上がること間違いありません。
これについても詳細は後ほど!
悪かった点
これが今回は特に思い浮かびませんで。
一話で言った点は変わってはいませんが、二話なのでそれはもう折り込み済みのものとしていますが。
途中意図的に作画が崩れる場面がありますが、あれは演出と分かりやすいのでそこも問題なし。その作画を引きずることもしませんし。
総評
第一話で興味が湧いた人の心をこの二話でがっつりと掴んでくるのが本当に上手いですね。特に劇中に歌付きの曲が2回流れるのはこの当時は珍しかった気がしますし。
あとは今回は特に曲がいいものが多いです。もうpillowsどっぷりでいい曲がない回がないのですが、それでも2話は特にいい曲詰まっていると思います。
以下ここから第2話の感想と流れるpillowsの使用曲名をば。ネタバレありなのでご注意を。
冒頭~タイトル
♪Instant Music 相変わらず歌が脳内再生されますね。冒頭の曲はどれも有名なものが多い気がします。
ここでマミ美がやっているゲームがこの話全体の伏線。マミ美の独白もこの話自体を象徴している感じですね。
ナオ太とハル子のレントゲン画像を見ながらの会話に切り替わり。
「脳みそ写ってない、空っぽ」に対するナオ太の「非常識だよ」は今回の話のキーワードでしょうか。この非常識という単語が何度も出ることで話全体の統一感が出てるように思います。
またハル子の連続フラッシュの演出+早着替えシーンはフリクリらしい演出。そしてここでハル子の言うフラタニティの宇宙捜査官というのも後の伏線だったりします。
ナオ太「どこまでが本当でどこまでが嘘なのか~嘘のような本当の話」、これも非常識に繋がる独白でしょう。
ナオ太と親父の会話~ハル子を迎えに
♪Sad Sad Kiddie インスト
ナオ太が親父がカンチ(一話でナオ太から生えてきたロボット)を外で使ってることに文句。ロボットがいる家なんて非常識とまた非常識が出てきますね。
そしてここの親父の語りがまた面白い!未来の便利道具は出してくれないだの、一般家庭における人型の機械が居ることの恣意的な意味だの。
またハル子が最近火事多いらしいね、と言うのがこの後の展開に繋がります。
雨が降っている河原の橋の下に裸足のマミ美が野良猫を拾ってゲームをしているとこにナオ太がサンダルを届ける。この裸足や、マミ美が猫を助けて神様みたい、というのもこの後の展開へ。
ハル子がベスパでメディカルメカニカ内で事故。ナオ太が迎えに来た時に小学生が身元引受人ということに対してまた非常識と。
そして迎えに来てくれて嬉しかった→お礼をしてあげる。
「人工呼吸なんかよりも凄いZE!」
カンチの飛翔~ハル子とナオ太が原付で海へ
♪HYBRID RAINBOW 人工呼吸なんかより凄いZE!そりゃもうこの曲来るだけで凄いでしょうよええ。
マミ美「来ないねー、神様」→カンチを見て「神様だ」イントロ部分でこのセリフから入り、歌へと繋がります。
HYBRID RAINBOWの徐々に来る高揚感がホント上手いこと使われてますね。
カンチが焼け跡の屋根の上に上り、光った後にふわっと浮いてクルクル、そして飛翔。
キャンニューフィィイイィ!!!このサビの入り方・・・タマラン!!
サビに入る前まで黒基調でサビに入った後に飛翔から更に今まで曇ってた空から太陽の光がさして明るくなる。その対比も含めてこのシーンの良さが際立ちます。
そして今度はハル子が原付にナオ太を乗せて夕焼けの海沿いの道を走るシーンへ。HYBRID RAINBOWも再びサビ。
夕焼け空に浮かぶ虹。ナオ太の独白がまたいい味出しています。
(意図的な)作画崩壊シーン~いじめられたマミ美目撃
ここの作画崩壊は見たらわかりますが意図的な演出。テロップでいちいち名前と年齢出すところといいなかなか面白い演出ですね。
カンチがパシられて買ってきた雑誌に謎の飛行物体としてカンチが映る。♪CARNIVAL イントロがいい。
河原の焼け跡にナオ太の小学校の3人組。ここでの話に出てくる放火や、学校であった火事の話はまた展開に必要な部分です。
そして流される靴と河原で濡れているマミ美を目撃。前に裸足だった理由ですね。
橋の上~回想~マミ美の祈祷
♪Beatiful morning with you ~ STALKER GOES TO BABYLON
Beatiful morning with youはイントロで少しだけ、つないでSTALKER GOES TO BABYLONへ。
STALKER GOES TO BABYLONは回想とゲームの説明とナオ太の自問自答を上手く演出していますね。
橋の上でマミ美とナオ太が歩いてる。落ちるゲーム機、タバコに火をつける。そしてゲーム機焦点からナオ太の回想&ゲームの説明&自問自答へ。
この回想&~のシーンはセリフが回想セリフとゲームの説明台詞とナオ太の自問自答的なものとで畳み掛けてきます。一層不安感を煽る演出と音楽ですね。
そして火事からまた6年前の火事の回想、そしてマミ美の謎の祈祷へ。ここの念術がフリクリの言葉遊びっぽい何か、実にフリクリらしいシーンです。
戦闘シーン前半
マミ美の祝福のキスをとカンチに言うところを見てナオ太の頭からまたロボット出現。
「前のより大きい・・・」
「たっくんから太い変なのが!」
♪Advice 一話の戦闘シーンよりギターソロ激しめ
吹っ飛んだナオ太は駆けつけたハル子のベスパにまた轢かれる。そして殴りかかるハル子にロボットのパンチ→避ける。避ける時に目とヘルメットだけ残るのがまた面白いシーンです。
そしてハル子が本体の触手避けてベースでロボットをごつーんとぶん殴り。ここの音と絵がまた爽快感抜群。ハル子の「ッハ!」もいい味出してます。
しかしロボットの手にカンチが、本体のスタンガン?にハル子がやられる。
戦闘シーン後半
吹っ飛んだカンチからマミ美を守るナオ太。「兄ちゃん!」と言うとカンチのディスプレイに紋章。そしてナオ太を食べるカンチ。
♪LITTLE BUSTERS カンチの色が赤に染まるとともにイントロ。歌付き。二話の見所2つ目。
ここのシーンは理屈抜きにカッコイイ。
赤く染まったカンチがロボットの攻撃を片手で受け止めて、回し蹴りで吹き飛ばす。
更にカンチがキャノン砲?に変形。腕ごとぶち抜いて更に焼け跡まですっきり壊す。
そしてハル子がベースで追撃、爆発。爆発が完全にガイナックスですねー。
ラスト
カンチがマミ美とベスパを救助、マミ美の頭を撫でる。カッコイイ・・・と思ったそばからお腹下した様子でナオ太を排泄。
焼け跡もなにも吹っ飛んじゃったね。これでここまでの話にきちんとオチが着くのもさすがですね。
最後のナオ太の独白がナオ太のちょっとした成長を伺わせます。
ED~次回予告の流れは前回同様Ride on shooting starとLAST DINOSAUR。次回予告は猫の名前についての話で物語に一切関係ないのも同様。ある意味ブレないですね。
全体通して
今回はHYBRID RAINBOWとLITTLE BUSTERSのシーンの出来の良さがやはり素晴らしいです。
繋ぎの曲がCARNIVALだったりBeatiful morning with youだったりでまた味を出してますし。これらのシーン見るためだけでも二話は見る価値があると思います。
マミ美より一言
「黒き炎の神、カンティード様っすー」
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2012年4月26日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:GAINAX
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