織田信奈の野望の感想・レビュー

[著:がく(副管理人)]

odanobuna織田信奈の野望の感想・レビューです。
1話ごとではなく、
全体を通しての感想となります。

タイトルから分かる通り、信長の時代の
パロディもののアニメです。

序盤は史実をうまいこと解釈していたり、
女性化した武将達も案外「それっぽさ」が
あったりと楽しめましたが・・・。
後半それらがイマイチになったのが
残念でしたね。

概要

主人公、相良良晴は突然、戦国乱世の時代にタイムスリップしてしまう。
そこで出会った足軽のおっさんに命を救われるも、
そのおっさんは流れ弾に当たりその場で死んでしまう。

おっさんの名は木下藤吉郎、後の豊臣秀吉であった。

そして良晴はその戦場の中で今度は一人の美少女に出くわす。
その人こそ、尾張の姫大名、織田信奈だった・・・。


というわけで現代の学生である主人公が戦国時代にタイムスリップ、
さらにその戦国時代では武将の一部が姫武将と呼ばれる
女性の武将となっている世界
を描いたアニメとなります。

簡単に言ってしまえば、戦国時代と実際に歴史・人物を借り、
その武将を女性化した上で描かれるラブコメ時代劇といったところでしょうか。
主人公は最初に死んでしまった秀吉の代役という形ですね。

時代劇と言っていいかは微妙なとこですが、
一応基本的には史実に則った形で物語は動いていきます。


その設定からして現代的というかラノベ的と言うか、
かなり好き嫌いが別れるところだとは思います。

史実に沿ったと言っても一部は勿論変わってますし、
基本的に女性化された武将は死なないようになっているようなので、
戦国時代らしい生々しさなどは薄れていると思います。

そもそも武将の女性化という時点で受け付けない人は受け付けないでしょうし。
戦国時代、史実が好きな人程苦手に感じる可能性も高いですね。

若干歴史をかじってた方が流れが分かって楽しめる気はしますが、
基本的にはあくまでパロディモノとして見た方が堪能出来るアニメでしょう。

個人的な感想としては真面目に見るというより、
適当に眺めてる分には思ったよりも楽しめた、といった感じでしょうか。

驚くほど作画やアクションの良い

多分これは誰もが認めるところじゃないでしょうか。
本当に驚くほど作画やアクションの出来がよかったです。

しかもその質が落ちる事無く最後まで行ったことは賞賛に値すると思います。
眺めて楽しめるという理由の一つですね。

作画の良さは美少女アニメだからこそ、より光る部分でしょうか。
女性に限らず、作画がブレないのでキャラの魅力などは
伝わってきやすい作品だと思います。

また、アクションは妙に作りがいいと言うか、
なんでこんなに力が入ってるんだと思うほど。

odanobuna2
やたらと動きのいいアクション(画像だと伝わりにくいですが)

OPのアニメーションからアクションシーンは格好良いと思ったのですが、
それが作中の戦場などでも活かされていて。

それら目で楽しむ要素としてはかなり出来のいいアニメだと思います。

武将や史実のパロディとしてはぼちぼち

これは最初いいと思ってた部分なんですが、
後半に行くに連れてイマイチ面白く感じられなかったので。

序盤は恐らく斎藤道三が居たから面白く感じられたんだと思います。
女性化した武将がかなり居る中で、味のある爺さんって形で登場し、
上手く主人公などを諭す様なんかはカッコ良かったですし。

odanobuna3
斎藤道三。こういうキャラが後半にも居れば・・・。

可愛い女性武将が居るのはこのアニメのメイン部分ですし、
否定するつもりはないんですが、
それを引き立てるこういう渋いキャラが後半にも欲しかったですね。

女性化した武将に関しては好みが別れるところでしょう。
割と特徴捉えて雰囲気出てるキャラの方が多いとは思いますが・・・。

最後までどうしても引っ掛かり、パロディモノとしても
根底にある部分で問題に感じたのが次の項目になります。

信長のパロディとしての信奈

話のメインでもある信奈(信長の女性化)が
一番元ネタらしさに欠ける感じがしたのが、
私がこのアニメを微妙に感じた一番の原因だと思います。

信長という存在は、その大きさ故に既に様々な描き方がされていますが、
この信奈(信長)がどうしても個人的に好きになれなかったですね。

カリスマ性に関して言えば、信奈自身に全然それっぽい魅力を感じられず、
ただ周りのキャラが頑張って持ち上げてるようにしか見えませんでした。

ラブコメなので主人公にゾッコンなのはいいにしても、
もう少し彼女自身の信念とか覚悟とかが見えないと、
信長のパロディとしてはどうなのかと。

後半特にそういう印象が増していき、
先ほど書いた引き立てるキャラの不在と相まって
終盤イマイチ楽しく見れなかった原因となっていたと思います。

終盤の展開

ここだけ最後の方のネタバレ含むので注意です。

中盤から信奈の「信長らしさ」には疑問があったのですが、
特に最終話にかけてのメインの話になる比叡山焼き討ちなどが
信長のイメージと違いすぎてアレ?ってなった部分でした。

主人公の為に行動すること自体は悪くはないんですが、
イマイチ信奈の主体性が感じられず。

松永久秀などに言われるがままに、じゃなく
信奈自身の意思で行動をもっと起こして欲しかったところです。

大阪の料理対決?辺りの話からイマイチ話の内容に興味が持てず、
何となくでしか見てなかったので記憶も怪しいですし、
あんまり偉そうに言えたことではないですが・・・。

総評

何となく眺めるにはよく出来た美少女アニメ、といったところでしょうか。
戦国時代パロディとしては序盤は楽しめますが、
終盤に行くに連れて微妙になっていくと思います。

歴史好き、という人ほどあまりオススメは出来ません
歴史は多少知っていて、こういうパロディは全然オッケー!と
いう人ならそこそこ楽しめるかと。

アニメに必要なのは作画だろ!って人にはいいアニメでしょう。
絵の綺麗さとアクションの良さはガチだと思います。

私はどうしても尻すぼみの印象が拭えませんが、
だらっと眺めてる分には思ってたよりは楽しめました。

 

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2012年11月9日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:マッドハウス

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