TARI TARI 第5話「捨てたり 捨てられなかったり」の感想・レビュー

[著:がく(副管理人)]

TARI TARI 第5話「捨てたり 捨てられなかったり」の感想・レビューです。

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概要

バドミントンの全国大会出場を賭けた試合に
出場する大智を応援するため、
会場に集まった合唱部のメンバーたち。

マラカスを手に持ち即興で応援歌を歌う来夏やウィーンを中心に
皆盛り上がっていた。

だが和奏は体調が悪いからと先に帰ってしまい、
後日開かれた大智を励ますパーティーにもひとり参加しない。

フェスティバルの後、コンドルクインズから受け取った手紙は、
和奏を母との思い出に引き戻す。

彼女は、自分に何も話してくれなかった母の想いを
今も量りきれないでいた。

以上、ニコニコ動画説明文より引用。
http://www.nicovideo.jp/watch/1343618174

今回は和奏メインの話です。
彼女の過去が明らかになります。
少し、重たい話です

かなり涙腺が緩みます
高校生の話ですが、中学・高校を過ぎた人が見るとより共感出来る話でしょう。
私は痛いほど共感出来ました、泣きました。

回想の挟み方の上手さ

まずは内容ではなく、演出の話です。

現在のシーンとリンクする形で和奏の回想が挟まります。
この演出が非常に良く出来ていて。

例えば、圭介(和奏の父)がコーヒーをこぼしそうになるシーンから
過去の病室でコーヒーをこぼすシーンに移り変わったり。

そういった過去を思い出すきっかけとなるシーンから
上手く過去の回想へと移り変わります。

過去の挿入の仕方で和奏の今の心情と後悔の気持ちが表現されていて、
それが心に突き刺さります

ストーリーの構成が素晴らしいのも勿論ありますが、
更にそれを補強する演出で今回の話はより完成度を上げていると思います。

和奏の後悔

ここからは内容についても触れるので、若干ネタバレ含みます。

前回のコンドルクインズから貰った母の手紙をきっかけに、
和奏が母の事をを思い出していきます。

倒れた母の病室に駆けつけたこと、母が作ってくれたクジラ?のストラップ、
受験でカリカリして母に辛く当たっていたこと、受験当日の朝のこと、
そして母が亡くなった時のこと・・・。

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受験当日の朝。雨が更に涙腺を刺激します。

過去の和奏は高校受験を控えた中学3年生、
時期的にも思春期で反抗期

母に辛く当たってしまったが、謝ろうにもその母はもう居ない・・・。
きっと和奏が音楽をやめてしまった理由もここにあるのでしょう。
そういった心情が伝わって来ます。

私もまさにそういった感情が共感でき、
まひるが死んで和奏が涙を流すシーンではつられて泣きました。

喪失感、後悔、悲しみ、様々な感情がにじみ出ているようなそんな感覚。
前回のレビューでも書いた澄んだ空気があるゆえに、
感じられるものも大きかったように思えます。

また、回想・現在ともに和奏の父、圭介の表情や台詞から感じ取れる感情も
今回大きな役割を果たしているでしょう。

背中から感じ取れる哀愁や、娘の事を気遣うも上手く表現出来ない様が
更にこの回を奥深いものにしてくれていると思います。

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背中と台詞から伝わる父の感情。

何より、彼が和奏を大事にしていということが伝わってくるのが
さらに涙腺を緩ませますね。

来夏たち

少し話が前後しますが、前半では大智のバドミントン大会について描かれます。
来夏とウィーンが踊りながら歌って応援したりと、
こちらはいつも?の風景です。

大智は残念ながらベスト8で終わったしまいましたが、
彼は上手く悔しさを消化している感じですね。
こちらもしっかり青春しています。

和奏の様子がおかしい事に気づく来夏と紗羽。
しかしこの時点ではどうしてかも分かりません。

次回は彼女達と和奏がどう絡んで、和奏がどう解決するかも見所ですね。

総評

回想の描き方の上手さもあり、和奏の心情が伝わるいい回でした。
鬱回なんて表現も聞きますが、欝という言葉は適切ではないと私は思います。
これからどう消化するかにもよりますが、悲しみが全て欝ではないでしょう。

和奏がED直前に言った「ごめんなさい」
次回予告で言っていた「ありがとう」にどう繋がるのか、
それが次回非常に楽しみです。

 

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2012年8月7日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:P.A.WORKS

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