カウボーイビバップ第1話「アステロイド・ブルース」の感想・レビュー

[著:がく(副管理人)]

カウボーイビバップ第1話のレビューです。

概要

舞台は2071年。位相差空間のゲート事故により地球は死の星に。
人類は想定外の事態で宇宙時代へ突入せざるを得なくなる。

火星や金星のテラフォーミングなども行われたものの、
無政府状態で治安の悪化にカウボーイ制度を導入する。

という感じで
宇宙を舞台に繰り広げられるカウボーイを描いた作品になっています。
まさにスペースカウボーイ。

特徴としては非常に良く出来た作画やアクションシーン、
そして劇中にジャズやブルースといった曲が取り入れられている点。

一応夕方にあっていたアニメでその時は一部しか放送されませんでしたが、
後にWOWOWで全話放送されました。

音楽を手がけたのは菅野よう子さんで、その音楽とシナリオの重厚さ、
各話毎につけられたタイトルなど当時としては
かなり異色のアニメだったと思います。

視聴のきっかけ

最初に見たきっかけと言うのはあまり覚えていないのですが、
名前は以前から聞いたことがあって、
人にも勧められていたので見たのだと。

当時もそうですが、
その後見返したくなるという意味で非常にハマった作品ですね。

自分もアニメでオススメ聞かれたらまず入る作品ですし、
見た事ある人はそういう人が多いでしょう。

良かった点

非常に良く出来ていて褒めるところばかりだと思います。
今回は1話ですので、全体通しての良かった点も記載しています。

作画

これは全体通じてよく出来ています。
まだCGではなくセル画の時代なのに、このクオリティで良く作ったなと。

戦闘機や宇宙船などもやたらと書き込みがしっかりと作られていますね。

音楽

ジャズやブルースが作品の世界感ともマッチして
非常に印象的に曲が入ってくる作品です。

OPのTank!も勿論そうですが、劇中にも非常にいい曲が揃ってます。

アクションシーン

銃撃戦のシーン、そしてスパイクの格闘シーンなど、
アクションシーンの出来が非常にいいです。

特に格闘シーンは映画などに匹敵するぐらい良く出来ていると思います。

世界感と台詞と魅せ方

これがビバップの本当に良く出来ている部分だと思うのですが、
「スペースカウボーイ」と言う題材の味を
存分に引き出す演出がなされています。

台詞回しにしても、音楽の使い所にしても、
渋くて痺れる「にじみ出る格好良さ」がある作品です。

キャラクター

スパイクもジェットも、
そしてその話毎に出てくる登場人物やちょい役まで味があります。

主役級は勿論そうなんですが、
ちょい役まで味があることで作品全体の質が上がっている感じがしますね。

悪かった点

実はこの1話、地上波の方では放映されていません。

地上波では次の2話が1話として放送されたようで、
その他も過激な描写はカットされています。

過激と言ってもそれほどグロかったり何だりの描写はありませんが・・・。

当時平日夕方にあってましたし、それ自体が異常だった気はします。

今だと深夜枠にあるようなアニメで
これよりもひどい描写の作品なんて沢山ありますしね。

悪かった点ではありませんが、
特に見つからなかったので一応の記載ということで。

オススメしたい人

アニメが好きだと思うなら
是非一度目を通しても損はしない作品だと思います。

映像・音楽・キャラ・ついでに言えば声優さんまで、
アニメが面白い上で必要な要素が全て揃っている作品ですし。

最近の作品でも大人気の
菅野よう子さんの楽曲のファンの方にも勿論オススメですね。

その他西部劇系の映画好きからSF好きまで、
多くの層が楽しめる要素が詰まっているのでないでしょうか。

若干ネタバレ含む感想など

アステロイド・ブルースだけにブルース多め

タイトルにブルースとついてるだけあって
劇中曲もブルース系の曲が多いです。

他にジャズなども流れますが、とにかく曲の格好良さにシビれます。

3人組の爺さん達と銃撃シーン

レッドアイ(目薬、ヤク)の売買の交渉をする際に
ちょい役で出てくる3人組の爺さん達。

彼らの会話が私は好きで、
しかも今後もちょいちょいそれっぽい爺さん達が出てきます。

こういう遊び心も散りばめられているのはいいです。

銃撃シーンもよく出来ています。

これはマトリックスより前の作品ですし、
弾丸を避けるシーンなどの当時としてはすごかったのではないでしょうか。

格闘シーンとチェイスシーン

スパイクの格闘シーンに流れる曲が「Rush」と言って
ビバップの劇中曲の中でも有名な曲です。

それをバックに繰り広げられる格闘シーンの出来がまたいいこと。
映画のワンシーンを見ているかのような気分にさせられます。

その後の戦闘機でのチェイスシーンも凄いですね。

展開含め曲もマッチしていますし、
最後の「アディオス」の台詞も味があって実にビバップらしいです。

総評

レビューとしては1話だけでなく全体通しての良さなども書きましたが、
1話からその良さが存分に出ています。

アクションなどはこれからそこまで重視しない回も勿論ありますが、
台詞回しの面白さや音楽の良さなどは全体通して安定しています。

曲がいいので、何となく他の事をしながら見ようと流すと
気がついたら手が止まっているぐらい面白いです。

自然に話に熱中してしまうと言うのが
何よりビバップの面白さを表しているでしょう。

 

タグ

2012年6月5日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:サンライズ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

記事や作品の感想・質問など気軽にコメントをどうぞ~(^o^)/

コメントを投稿するにはログインしてください。

切ったアニメ

最近のコメント

管理人達のTwitter

お問い合わせはこちらから

お問い合わせお問い合わせ、メッセージはこちらから。

このページの先頭へ