カウボーイビバップ第10話「ガニメデ慕情」の感想・レビュー

[著:がく(副管理人)]

bebop10_1カウボーイビバップ第10話
「ガニメデ慕情」の感想・レビューです。

慕情とは恋い慕う気持ちのことで
今回はジェットがメイン、つまり・・・。

概要

ビバップ号はフェイが捕まえた賞金首を警察に渡す為、
ガニメデへと向かっていた。

ガニメデはジェットの故郷であり、心ここにあらずな状態。
昔の女の事でも考えてたのか、と言うフェイの言葉の通り、
ガニメデにはジェットに取って忘れられない女が居た。

警察に連絡した際に、通信画面に現れた男は
ジェットの元同僚、ドネリーだった。

ジェットは食らいついたら離さない
ブラックドックの異名をとった元警官であったのだ。

ドネリーからかつての恋人アリサがガニメデでバーを営んでいる事を
聞いたジェットは、単身その店を訪れるのだった・・・。

と言うわけで、今回はジェット回ですね。

ジェットらしいと言うか、BGMも話の内容も実に渋いです。
スパイクも劇中で言ってますが、「浪花節だぜ、全く」、そんな話です。

話としてはこれまた、どこかで聞いたような話が多く、
それこそ王道の映画、今度は日本の映画でありそうな話ですね。

元警官の賞金稼ぎと故郷と昔の女、その女と今の恋人、
その恋人はヘタレで女は借金を抱え、ヘタレは賞金をかけられる、
と言った具合。

それをジェットが追いかける様が特に好きで、いぶし銀な格好良さが光ります。
ジェットさんマジ渋ぃっす

ジェットとアリサの再開

アリサの店に来たジェットが見かけた男がリントという、
今のアリサの恋人です。

店の奥から現れるアリサはジェットが最後の客だと告げます。
店を畳んで新しい水上都市へ移り住むのだと。

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バーで会話するジェットとアリサ。BGMと場の雰囲気が渋い。

ジェットは古い時計を取り出し、何故昔自分の元から去ったのかと問います。
未練はないが、その理由だけは知っておきたいと。

その時計はアリサがジェットの元から去る際に置いていった時計。
時計が止まった時、アリサが戻らなければ星を出る、
ジェットはそうしてガニメデを去ったのでした。

アリサはそんな昔の言葉は覚えてないと告げ、
時計を見ながらこう言います。
「動かない時間は要らないのよ」


ここの会話シーンがまた渋くて格好良いです。
ジェットの物言い、アリサの受け答え、そしてBGM
BGMはWALTZ for ZIZIという曲ですね。

WALTZ for ZIZIは名前通りワルツの曲なんですが、
演奏自体はアコギとウッドベースとドラム、儚げなジャズサウンドです。
スライドギターの音も相まって、海辺の町ガニメデを彩ります。

また、会話だけでなくカットの入れ方とかも凝っていて
話の途中にアリサの顔のカットの入れ方などが
徐々に角度を変える形で入ったりと、思わず魅入るような構成になってます。

リントへかけられた賞金

一方スパイク達はビバップ号で各々の時間を過ごしています。
フェイは日焼け、エドは釣り、スパイクはソードフィッシュのメンテ。

メンテをしているスパイクの元へ、
先ほどのジェットの元同僚の警官ドネリーから賞金首の情報が入ります。

名前はリント、金貸しの男を殺してしまったのが賞金首となった理由です。
アリサが金を借りていた相手を殺してしまった、ということですね。

リントはジェットが賞金稼ぎだと知ると、アリサと共に逃げ出します。
ジェットに賞金の事を伝えようとしていたスパイクは偶然それを発見。

「日頃の行いがいいのかね?」と言いながら、その追跡を始めます。

ブラックドック

リントを追跡中のスパイクはジェットと鉢合わせ、
リントが賞金をかけられた事を伝えます。

「俺がやる」

そういうジェットにスパイクは情けをかけるのではないかと心配しますが、
「ここは自分が警官だった土地だぜ。
食らいついたら離さないブラックドックだ」
と告げ単身追跡をすることに。

スパイクの「浪花節だぜ、まったく」という台詞はここで聞けますね。
そう言いながらも手を引くスパイクはやはり、
ジェットと良いコンビなのでしょう。

小型宇宙漁船の改造した愛機、ハンマーヘッドで2人を追跡する様はまさに
ブラックドック
といったところ。

開けた場所に出た際、アンカーを船の後部に打ち込み
無理やり逃亡を阻止します。

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アンカーを撃ち込んだハンマーヘッド。

船は推進力を失い漂着、後を追うジェットの前にリントを庇って
銃を持ったアリサが立ちはだかります

ここでのジェットとアリサの会話で、
アリサが何故ジェットの元を去ったかがわかります。

彼女は自分で生き方を決めたかった、
ジェットと居ると全てジェットが決めてしまったからだと。

銃を放つものの、ジェットには当たらず、過去を話した後、崩れ落ちるアリサ。
リントは更に逃げようとするものの、ジェットに捕まり殴られます。

ジェットはリントを見下ろしながらも、
「強くなれよ、そして守ってやんな」とこぼします。

警察にリントを引き渡すジェット。
正当防衛で落ち着きそう、とアリサにも告げます。

町でバーをやりながら彼を待つ、と言うアリサに
「長くはかからないさ、時間は流れてるんだからな」とジェット。


この一連の追跡劇と捕まえる前のやり取り、
そしてリントとアリサにかけるジェットの台詞。
まさにタイトル通り「ガニメデ慕情」といったところ。

ハンマーヘッドがアンカーを撃ちこむ様なんかもかっこ良く、
ビバップらしいアクションシーンは相変わらずといったところ。

後はとにかくジェットの台詞の一つ一つが渋いですね。
こういう台詞が出てくる男になりたいもんです。

また、最後にアリサの残した時計を海に投げ捨てるジェットがまたいいですね。
ガニメデの町に良く似合うBGM、WALTZ for ZIZIと相まって。

総評

どこかで聞いたようなストーリーながら、
それを1話できっちり描ききる、ビバップらしい良さが今回も出ています。

今回は特にジェットの渋さ大爆発。
メインの中でも好きなキャラなのもあって、やはり好きな回ですね。

後は昔の男ジェットとの対比で描かれる今のアリサの恋人リントが
分かりやすいヘタレ男なのも、逆に味があって好きだったりします。
だからこそ、「守ってやんな」の言葉が重く響きますし。

あとはいつも通り、話をより深く響かせるBGMが秀逸ですね。
特に今回のWALTZ for ZIZIはジェットに良く似合うBGMです。
演奏の編成も含め、どこか郷愁を感じる渋さがいいです。

 

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2012年12月5日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:サンライズ

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